indxに戻る貴女にときめきToHeart4コマTOP10周年企画TOP
あれから10年、これから10年


10th anniversary

詩「10年を迎えることができたのは私のお陰かしら。」 「…ってこんな風にお祭りになったけど、10年ってすごいよねぇ。」
見「10年の間に法律でストーカー行為が禁止されちゃったね。」 「凄いよね。」
虹「10年を迎えられたのはみんなのお陰よ。」 「本当、凄いよね。」
清「さすが虹野さんだな、言うことが違う。」 「10年だもんな。」
片「ああやって渡り歩いて来たのね。」 「10yearsね。」
虹「人聞きの悪いこと言わないでよ。」 「10年か…私達、10年後はどうしているんだろうね?」
 
 
 
 
 
 
 
虹「女の子だったら憧れるよね。」 「きっと私は…」
   
虹「エプロン姿、似合うかな?」 ご飯にする?お風呂にする?それとも… 結婚して子供もいる専業主婦。
世間がうらやむようなお金持ちではないけど、経済的にもそれなりに余裕の有る、平凡ながら幸せな毎日…
27歳になっているからさすがに”新妻”という言葉は似合わなくなっているけど、 旦那様ともラヴラヴなかわいい奥さん…。

今日も今日とて、お風呂を沸かして、ご飯の用意をする私…
「ただいま〜。」
そこへ帰ってくる残業で疲れた旦那様。
エプロン姿のまま玄関まで出迎え、カバンを受け取りながらこう言うの…
「お帰りなさい、疲れたでしょ。ご飯にする?お風呂にする?それとも私にする?」
いい雰囲気で見つめ合う二人…

奥の部屋から顔を出す子供達。
「あ〜、パパとママ、またプロレスごっこするの〜?」


虹「子供達は早く寝なさい。」 「今夜は眠らせないぞ…いや〜ん。」(・∀・) プルプル…
み「虹野先輩のH!」 「虹野…先輩…?」
虹「沙希ぴ〜んち!」 「なんてね、なんてね〜!!」(・∀・) プルプル…
み「奥さんなら別にピンチではないのでは?」 「いつもの先輩じゃない!!」
 
 
 
 
 
 
 
見「私は永遠にあの人の虜…」 「え〜。なんかそういうのもいいなぁ。私はねぇ…」
   
見「納谷悟朗さんってルパン3世の銭型警部の声優さんだよ。」 天才ストーカーとして名を轟かせている私。
今日も今日とて、警察の目をかいくぐりあの人を尾行中。
「まて〜!!みはる〜!!」(納谷悟朗さんのモノマネで読んで頂くとよりお楽しみ頂けます。)
この思いがあの人に届くのはいつなのか…いつか必ず来るその日を夢見て今日も健気な見晴。

そんなある日、受話器をとり電話をしようするあの人。
なれた手つきでヘッドフォンをかけ、盗聴録音機のスイッチを入れる私だったけど、なにやらあの人の様子が変。
受話器を取ったはいいものの、どこにもダイヤルしない。
「なぁ、聞いているんだろ?見晴。」
電話はどこにも繋がっていない。聞いているのは私だけ。
あの人はこの盗聴に気が付いている、そして私に話し掛けてきているの。
「こうでもしないと聞いてくれないと思ってさ…その…見晴。愛している。結婚したい。」
急な愛の告白と結婚の申込み。望んでいたこととは言え、それはあまりにも急な出来事であった。


見「いきなり求められたらどうしよう…」(;゚∀゚)ムッハー 「見晴ぴ〜んち。」(・∀・) プルプル…
あ「見晴のH!!」 「何だよその突拍子もない妄想は…」
 
 
 
 
 
 
 
清「私の未来予想図だって負けてないぞ。」 「じゃあ、私は…」
   
清「お嫁さん…」(・∀・)プルプル… オリンピック水泳競技で金メダルを取ったのも過去の話。
結婚し子供もでき、水泳選手引退後に始めた花屋を続けていた…。

旦那も優しい。子供も元気。花屋の経営も順調で忙しいなりにもそれなりに幸せな毎日。
そんなある日、匿名で赤い薔薇27本を明日の指定した時間までに用意してくれという電話が掛かって来た。
その薔薇の花束を再び私に預けた。

次の日。
注文された薔薇が届いたが、数えなおすと赤い薔薇は26本しかないことが判明した。
不運にも今日は他に赤い薔薇の在庫はない。あるのは黄色い薔薇ただ1本だけ。
今から発注しても間に合わないし、どうしようか悩みに悩んだが、事情を説明して謝り26本を渡すと言う結論に至った。

そして指定の時間……やって来たのは…旦那であった。
「ゴメン。びっくりさせてやろうと思ってさ。」
きょとんとする私から薔薇の花束を受け取取った旦那は、その薔薇の花束を再び私に預けた。
「誕生日、おめでとう。27歳…女ざかりだね。」
そう、合計27本とは私の年齢。そして…今日は私の誕生日。
ありがとう…嬉しさのあまりいつのまにか涙を流していた。

しかし、説明しなければならない事があった。そう、本数が足りないこと。
せっかくの感動の場面だったけど、気を取り直して今までの経緯を説明した。

それを聞いた旦那はほんの少し考えた後に笑った。
「黄色い薔薇があるならそれを足して27本にしよう。黄色い薔薇か…ちょうどいいな。」
黄色い薔薇の花言葉は”嫉妬”…何がちょうどいいんだろう。 幸せの絶頂だった心の中に嫉妬と言う言葉が影を落とした。
「黄色い薔薇…こんな成り行きになったのは、俺達の幸せに薔薇がちょっとだけ”嫉妬”したのさ。」
話がよく見えない私を見つめながら話を続ける旦那。
「お前のかわいさが薔薇をも嫉妬させたってことだよ。」


清「今夜は眠らせてもらえないかも…」(;゚∀゚)=3 「なんてな、なんてな〜!!」プルプル…
片「お嫁さんって、望のがらじゃないね。(笑)」 「な〜に言ってんの、望。
望のことだから27歳になってもバリバリ現役男勝りの筋肉女で、水泳教室でスパルタ教師をしていると見た。
もちろん独身。」

清「Σ( ̄ロ ̄lll)!!失礼な!!」 「…ってそういう彩子はどうなんだよ!?」
 
 
 
 
 
 
 
片「私のフュチャーはリアルよ〜。」 「私〜?私はねぇ…」
   
片「あちこちから仕事の以来が舞込んでくるわ。」 この模様よりも”彼”に似あう服をデザインしろって…難題だわね。 女盛りの27歳。
留学から帰って来て、数年の修行の後、新しいブランド”AYAKO”を立ち上げたらそれが大ヒット。
独特なセンスと色使いが広く認められ、地球狭しと飛び回るヤングエグゼクティブ・ウーマン。

もしかしたらまだ結婚していないかもしれないけど、毎日が充実してて一人もいいかななんて思っているかもね。

ん〜でも、人並みの幸せも欲しいからパートナーがいればそれに越したことはないかな。
公私ともに充実した毎日をおくれればハッピーね〜。
ちょっと贅沢?


清「こう見えて彩子も手が早かったりして。」 「何言ってんだよ。
そんな事言って、実際はすぐにできちゃった結婚して子供が出来て、 お腹大きくして次は3人目よ〜なんて言ってる肝っ玉母さんになってる。
世界的ブランドじゃなくて公民館の絵画教室で絵を描いているのがオチだろ。」

片「望こそ、そういう手早さがないと行き遅れるわよ。」 「オ〜、ずいぶんとスケールが小さくなったわね…でも、幸せならそれでもいいかもね〜。
その絵画教室で私が絵を教えてあげるわ。」

清「Σ( ̄ロ ̄lll)!!失礼な!!」 「じゃあ私が妊婦水泳教室でコーチしてやるよ。」
片「三十路を過ぎても独身の望って容易に想像で来ちゃうわよ〜。」 「オ〜、それはノーサンキュー。」
 
 
 
 
 
 
 
詩「私の引き立て役達が何か言ってるようね。」 「ふふふふ…何やら話が盛り上がっているようね。でも、甘い甘いわよ。」
虹「藤崎さんが私の引き立て役じゃなかったの?」 「何が甘いのよ…私が想像するに藤崎さんの10年後は…」
   
虹「本当にそうなりそうね。(・∀・)」 優秀な成績と見栄えのよさでいい会社に勤めたはいいものの、 いい女ぶって高望みをしていたら、いつのまにか周りの男は結婚していた…。
それでも自分にふさわしい男が現れるに違いないと信じて、 数年前に買った自宅マンションでビデオ見ながらスルメ片手にビールかっ込む毎日。
この一杯の為に生きてるんだよなぁ。 もちろん台詞は「この一杯の為に生きてるんだよなぁ。」

そんなある日の夜。
ピンポ〜ン…やってきたのは美樹原さん。
美樹原さんは既に結婚していて二人の子供もいた。
「あら、メグ。どうしたのこんな時間に。」
「実はね、私、3人目ができたの…」
「3人目…って赤ちゃん!?おめでとう!!」
「嬉しくて詩織ちゃんに報告したくて…」

部屋で楽しく歓談する二人。
しかし、数時間後。
そこにはすっかり出来上がっていた藤崎さんがいた。
「高校時代は私の後ろに隠れて恥かしいとか言ってたメグが卒業したらすぐにできちゃった結婚して、今は3人目ですかい。」
「詩織ちゃん…飲み過ぎよ。」
「で、何で私が一人なのよ〜?こんないい女をほっといて…世の中の男は馬鹿よ〜!」
「詩織ちゃんってば〜!」
「んもぅ、馬鹿、馬鹿、馬鹿、馬鹿………」
「詩織ちゃん…あれ、寝ちゃった…」


虹「私の旦那の友人を紹介してあげようか?」 「なんてね〜。」(・∀・) ニヤニヤ
詩「結構よ。」 「…妙に生々しい想像しないでくれる?」
美「計画的に…って何を計画的にするの?」 「できちゃった結婚…3人目…きゃッ、恥かしい…。」
 
 
 
 
 
 
 
詩織 「まぁ、いいわ。
だ・か・ら〜、みんな甘い。甘いわよ。
10年後の夢を見るのは自由。でもね、私達の10年後はもう決まっているの。」

みはりん 「決まってる?」
詩織 「新妻?花屋?子供?ヤングエグゼクティブ・ウーマン?残念ながらどれもありえないわ。」
清川さん 「何でそんなこと分かるんだよ。」
詩織 「10年後の私達…それは…それは…」
虹野さん 「それは…?」
みはりん 「それは…?」
清川さん 「それは…?」
片桐さん 「それは…?」

ここをクリック詩織の口から衝撃の事実が!ここをクリック!


10th anniversary

indxに戻る貴女にときめきToHeart4コマTOP10周年企画TOPページTOP