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4コマ漫画ときめきメモリアル300本突破記念企画
激白!4コマ製作の裏側!!
…ってほどたいしたモノじゃないッスけど。

なんか突破しちゃいました、300本。
まさかここまで来るとは夢にも思いませんって。
1998年の7月から始めたので2年と2ヶ月ですか。
よくもまぁここまで作ったもんだ。

始めた当初も、そして今もテーマやメッセージなんか全くなく、 ただ楽しければいいやといった調子で、その時点でのネタを絵にしてきました。
そんな製作の中のエピソードとかをずらずらと書きなぐりました。
お暇な方はご覧下さい。


■コロス
昔は何にも考えずに「殺す」と言わせていたのですが、 現実と架空の区別がつかないとか言われる事件が増えてきたご時世、 「殺す」ではなく「泣かす」にするようにしました。
「泣かす」がすでに使われていたり、「泣かす」ではインパクトが弱い場合でも カタカナで「コロス」と表記し、少しでも現実感を出さないようにしました。
他にも「死なす」とかふだん使わない言いまわしにした所もあります。
同時に血が飛び散るシーンでは、あくまでも「記号化された血」という範囲になるように 「傷口のない、絵の具をぶちまけたようなもの」にしています。
いや、気持ちは分かるけどね。(笑) ある意味「殺す」とか血は最高級のギャグなんですけどね。
血を見て「んな訳ねーだろ、馬鹿やってるなぁ。」と笑えないとは、 せせこましい時代になったものです。

 

■卒業
卒業もしくは卒業式ネタはタブーにしています。
特に深い意味はないのですが永遠の高校生活をおくるときメモに対して 終わりを表現することにはやめようと言うことで。
最終回か最終回前数話あたりになったら使う予定です。
「本当は妖精がいないことは分かっているんです。」と言う白雪さんに対して、 主人公が「今さらアレが見えないってか!」と怒るネタがあるのですが、 お蔵入りしそうですか。

 

■殴る
もうひとつタブー視しているのは「男が女を殴る」です。
これは例外がありますが、基本的姿勢として男は常に殴られる側になっています。
男が女を殴っちゃ洒落にならんでしょうってことで。

 

■Hネタ
Hなネタはどの程度までか、というのも大体のボーダーがあります。
全裸は半裸はおろか下着もバツ。夏服でも胸の谷間は露骨に表現していません。
デフォルメされたキャラなので、しっかりとそう言った部分を描くよりも、 とりあえず服の上から出る所が出てるのが分かって、 たまにおみ足が見えたりする程度の方がグッと来るような気がします。
あと3センチくらいは大丈夫かな? 今までの最大の露出は鏡さんの水着か清川さんの飛び蹴りのふとももでしょうか。
文章面では、間違いなくアレのことを言っていると分かりつつも直接それを言う事は避けています。
要するに「想像力に勝るHは無い」ということで、 読んだ方が好き勝手に妄想を広げられるようにしています。

 

■手
コマの中には可能な限り手を入れるようにしています。
何故だかは分かりませんが、バストアップのコマにおいて 手があるかないかでは「動き」の感じられ方が違うように思います。
意味も無く中途半端な握りこぶしが描かれているのはそのためです。

 

■ふきだし
昔は左のふきだしから右のふきだしへ読ませる作品がいくつかありました。
漫画でのタブー「入れ替え(キャラの位置が左右入れ替わる)」を避けるためでしたが、 ふきだしを左から読ませるのも感心できません。
そんな場合には左側のふきだしの位置を右のふきだしよりも高い位置にしていましたが、 まったくもって解決策になっていません。
最近は必ず右から読んで行けるように台詞の言いまわしやキャラの配置をしています。
同時に台詞の字数や改行する場所でも苦労することがありますが。
短く分かりやすく、時には思いきった省略を。
意外と壁になるところだったりします。

 

■盗作(笑)
大きく影響を受けた作品は吉田戦車の「伝染るんです」、榎本俊二の「ゴールデンラッキー」、 駒井悠の「そんな奴ァいねぇ!」です。
他にもありますが前述の3作品が元になったネタが一番多いようです。
はっきり言ってしまうと盗作、パクリです。(笑)
でもこれは「このネタ使わせてもらうぜ」ではなくって、 人まねなのね。(笑) 「このネタいいなぁ、使いたいなぁ」という感覚でやってます。
分かりやすく言えば、子供がヒーローの物まねをする状態。
憧れというか、そんなネタを生み出したいなぁという気持ちの現れです。
盗作、パクリをした時にははっきり「元ネタは○○です」と言うようにしています。

 

■他人の衣
連載当初から今まで、ずっと消えない消してはいけないと思っていることがあります。
それは「どんなに独自の世界観ができあがろうとも、オリジナルではない」です。
髪型が変わり性格が暴走し勝手なペアが現れ、 独自の世界観ができあがろうとも結局は「ときメモ」のキャラ。
自分自身でゼロから作り上げたものではありません。
その独自の世界観を大切に育てようと思う気持ちと同時に、 あくまでも他人様の衣を借りているということを忘れないようにしています。
自分の作り上げた部分とそうでない部分を理解し、 自分の実力を過信しないようにしておくことは、 二次創作物を作る者にとって大切な部分だと思うのですが、どうでしょうか?

 

■シリーズもの
最近はシリーズものが増えているようです。
シリーズものは4コマながら数本にわたってストーリー的な流れを持たせられるので、 本数を増やしやすい長所があります。
その反面、最初から見続けてないとネタが見えないような場合が出てきます。
本来、4コマ漫画とはどれを見ても独立して分かるようでなければいけないはず。
説明的な台詞を使って途中から見ても分かるようにしたいとは思っていますが、 限界はありますね。

 

■息をするのも
正直な話、めんどうくさいと思うことは結構あります。
そんな時には無理して作ろうとせずに好き勝手なことをします。
きれいさっぱり4コマ漫画のことを忘れて他のことに熱中すると、 いつのまにか次の4コマでも作るかぁと思えて来ます。
要するには自分自身を追い詰めないこと。
4コマ漫画製作は実はすごく辛いという事実を再認識する前に 気持ちを切り替えることによって、 次に作ろうかという気持ちが出て来れる余裕を残しておきます。
また、普段でも作り過ぎないように、 もうちょっとできるかなという気持ちが残っている段階で やめるようにしています。
さすがにこの頃には和解しているでしょう。 数本の4コマ漫画は勢いで作れますが、 継続して作るとなると全く違った次元の壁が出てきます。
その壁を超えられるかどうかが本数が増えるかどうかのポイントになるようです。

 

■どこまで行くの
この4コマはいつまで続くのでしょうか?
かつて予想もしなかった300本達成が実現したように、 いつのまにか400、500となってゆく時は来るのでしょうか?
当然ですが永遠に作れるわけではないので、いつかは終わりが来ると思います。
今はそれが見えてこないと言うか、まだ終わらなくてもいいなという段階です。
いったい何本までいくのか?自分自身でも見当がつきません。
ただ、極めて一部の方々の中ででしょうが、4コマ漫画を300本(+50本)も 載せていたイカれたHPがあったと記憶に残ることができれば幸いかも。(笑)

 


・・・と思いついたことをずらずらと載せてみました。
馬鹿な話ばかりの4コマ漫画ですが、その裏にはこんな目には見えない 努力と苦労と気配りの積み重ねがあるのです。
(美味しく終わらせたね、ワシ)

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